大好きなさゆり先輩たちは卒業し、

私も部活を引退し、

今日は卒業式の日。

私の隣にはもうなながいない。

コンクールの次の日、

急に病気が悪化して、

ななは帰らぬ人になった。

私は毎日泣いた。

ずっと泣いていた。

なんでもっと早く気付いて

あげられなかったのだろう

たくさん自分を憎んだ。

時が経つにつれて、

さきやひなやゆうきやとうま、

部活のみんなと笑い合ったり

できるようになった。

でも1日もななを忘れた日はなかった。

いや、1秒もなかった。