……


「やだよーーーー、リレーやだーーーー!」


睡魔との戦いだった午前の授業が終わり、お昼を食べながら目の前の幼なじみに愚痴をこぼす。


「どんまい陽葵〜〜」

ドンマイに気持ちがこもってないんですけど!?

目の前のけたけた笑う透をじろっと睨む。

「俺が代わりに走ってやりたいけど、」

眉をハの字に下げながらちょっと困ったように言う雅。

うっ、かわいいよーー、その姿はまるでチワワみたいでよしよしっと頭をなでたくなる。

でもなんとか我慢してぐっと拳を作った。

よし、よく頑張ったぞ、わたしの理性。。