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白い手腐花がたくさん咲くコンクリートの上で、少女は笑っていた。




あの子の呪いはすごかった。


お陰で、こんなにも仲間が増えた。




それにしても、人って最低な生き物ね。


どーでもいい理由で、相手を殺そうと考えるんだもの。


本当に、しょーもない生き物。




でもまあ、私の花粉を運んでくれる“お手伝い”だから、いないと困るわけなんだけど。




白いワンピースを着た少女は、薄い体を揺らして笑った。




「あははははは………」




それと同時に、手腐花も揺れた。