「奈々。」


走って行った奈々。


追いかけようにも、ショックで足が動かない。


最後の最後まで泣かして、最悪だ俺は。


どうでもいい、俺の嫉妬で結局

泣かして。被害者づらなんてできないけど、


また奈々を笑わしたい。



諦めたくない。   


だから、奈々。覚悟しとけ。


俺、お前をまた振り向かせるから。