ケータイ小説 野いちご

異世界の国を救う時間があるなら本を読みます。

迷惑な話、異世界に召喚されました。



 あらゆるジャンルの本を網羅し読破したい。
 世界中の本を読み漁りたい。




 そう考えるに至ったのはいつの頃だったか。

 確か、5歳くらいだったと思う。



 その頃から俺は浮いていて、周りから疎まれていた。

 なぜなら、他の子が「おそとであそびまそ(訳:お外で遊びましょ)」なんて舌っ足らずな口調で俺を誘っても、「僕はこれから読みたい本があるので失礼しますね」と敬語で断っていたからだ。

 保育・幼稚園児が敬語を完璧に使いこなすなど、常識外れにも程がある。

 周囲の大人から煙たがられるのも無理ない。

 それに、園児にとって一緒に遊ばない奴は天敵だ。

 よって俺は友達と呼べる存在がいなかった。

 悲しい子供である。





 同じ年頃の子たちは外で遊び回っていたが、俺には遊びより読書の方がとても魅力的だった。

 もともと両親が作家で、読書をする機会は他の家より多かったと言える。

 もちろん、親が作家でも本なんて全く興味がない子供もいるだろう。



 俺の両親は、頭がとち狂っていたのだ。

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