六月二十五日。月曜日。放課後。



 昨日の突然の告白等いろいろのせいか、身体が重い。

 肩やら手やら、頭と目も痛い。


 「……レウちゃーん?」

 「ん、ロア……」


 頬杖をついて私と目をあわせるロア。

 相変わらず、彼女の黒くて大きい目は純粋な輝きを持っている。


 「どうしたの?最近変だよ?」

 「いや、ちょっと筋肉痛っぽくて……たいしたことないんだけどね」

 「ふーん?ところでさぁ」


 ロアが教室を見渡して、寂しそうに言った。


 「クラスメイト、殆ど居なくなっちゃったね」


 そう。あの連続殺人事件のせいで、三十人程いたクラスメイトは、十人ほどに減っていた。

 心なしか、教室の空気も寒々しい。


 「合併して、連続殺人事件の標的に自分の学校も加わったら嫌って、どこも一緒になってくれないんだよねー」

 「なー」