「なっ尚陽くん…」


「ん?」



尚陽くんが あたしの顔を除き込んでくる。



それだけで、あたしの顔は熱を帯びる。




「あの…シャワー貸してくれてありがとう!あたし…そろそろ帰ります…」



な…尚陽くんの顔が直視できないっ…



「え?帰んの?まだ雨降ってるけど…」



よく耳を澄ませば、遠くの方では雷がまだ鳴っているみたいだった。



たしかに…雷の中を歩いて帰るなんて怖くて無理…



でもこれ以上、尚陽くんと居るのも心臓もたないー!!