あたしたちは、アイスクリーム屋さんへと入った。



「ねぇ、美奈ちゃんは何にすんの?」


「ん~…あたしはミントチョコ! 尚陽くんは?」


「オレはベリーベリーストロベリー!!」



目を輝かせて、子供みたいに言う尚陽くんが可愛くて、思わず笑ってしまった。



「えぇ~…何で笑うんだよ…」


「ごめん ごめん!! 何か可愛くて…」



「ふーんだ」



膨れた顔も可愛い…



本当に尚陽くんと一緒に居ると、時間を忘れちゃう。



すっごく楽しい…





その後、アイスを食べたあと、あたしたちは帰ることにした。




「美奈ちゃん、時間遅いけど大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ。」



優しいな…




尚陽くんは、あたしを家まで送ってくれた。



「じゃあね、美奈ちゃん。またね。」


「うっ…うん!!」




あたしは尚陽くんが見えなくなるまで懸命に手を振った。