さっそく、あたしたちは白い花を求めて、登り始めた。 生い茂る木に、太陽の光がキラキラと反射する。 空気も気持ちいいし、隣には尚陽くんもいるし… なんだか、楽しくなってきちゃった。 「なんだか普通にハイキングしてるみたいだね」 「たしかに。平和だな~」 小鳥のさえずりなんて聞こえたりして。 本当に平和。 すっごく気持ちいい。 これならいい気分で白い花を探せるね! ―なんーて そんなことを思えるのはつかの間であった…。