―結局、

気まずくなったオレは、用事があると言ってカフェを出た。


こんな気持ちだからって、悠佳を避けるなんて最低だよな…



はぁぁ…



これからどうなるんだろう…



オレは重く沈んだ気持ちで家に帰宅した。


玄関のドアを開けると、女物の靴が目に入った。



また姉ちゃん来てんのかよ…



オレはリビングへと足を進める。



「姉ちゃん?」



「あ、尚陽。遅かったね」


「この前といい何なんだよ。合鍵持ってるからって勝手に入るなって」



「良いじゃない。姉弟なんだから!」



こんなことなら合鍵なんか渡さなければ良かった…



「ねぇ尚陽…」


「何?」



「最近さ、悠佳ちゃんと上手くいってる?」



「えっ…」