絵を描いていた私の後ろにひとりの影が現れた。

影に気づいた私は後ろを振り返えると、ひとりの男の人がたっていた。

すると男の人は、「絵を描いてるんか?」と笑って聞いてきたので、「そうやで」と答えた。

「そうか、上手にかけとるなぁ」と誉めてくれたのだ。

私は嬉しく思い、「優しいお兄ちゃんだ!」と言うと「そうか?ありがとうな」と私の頭を撫でながら答えたのだった。

それからお兄ちゃんは、私と一緒に絵を描いたり、けんけんぱの遊びをしたり、だるまさんが転んだや、おままごとを付き合ってくれたりして遊んでいた。

だんだんと5時の門限に近づいてきたので返ろうとすると、「しーちゃん、帰ってきなさーい」との声が聞こえて来た。