ケータイ小説 野いちご

【完】好きになれよ、俺のこと。

番外編 ◯ 俺だけの一等星
* 気づいてしまった気持ち







次の日の放課後、俺は教室に残り、数人のクラスの女達と話をしていた。




土砂降りの雨が降っていたから。




授業中は晴れていたくせに、放課後前になってザーザーと降りだしたうるさい雨は、俺から帰る気力を無くさせる。




……傘持ってくんの忘れるとか、最悪。




雨が止むまでここで雨宿りしてるしかないなー。




『ねー叶翔ぉー。

昨日、飛鳥さんに告られてOK出したんでしょ?』




上目遣いで腕を絡ませてきた、同じクラスの女に俺は思わず訊き直した。




『え? もう知ってんの?』




陽向と付き合いだしたことは誰にも言ってなかった。




委員長だけにはバレたけど、仮にも陽向を好きな身であったあいつが、俺達が付き合ってることを言いふらすとは思えないし、いつの間に流れてたんだろう?




女の情報網は、やっぱりハンパない。




< 362/ 417 >