ずーっと名前出してなかったね。

夏恋ちゃんと馬渕君は、修学旅行前に別たらしい。けど夏恋ちゃんは、まだ諦めきれないらしい…

そりゃそうだよね、恋した人なんだから。早々諦められる訳ない。…って私は恋したこと無いんだけどね?


「なっち〜…また別れたの?」

「ああうん。なんていうか、面白くなくなったっていうの?愛が見当たらなかった。」

「何かなっち変わったね…けどなっちらしいような気がする。」

何それ…"らしい"って何?てか私、ビッチって遠回しに言ってるじゃん。

「ん〜そうかな?暇だからトイレ行ってくる。帰ってこなかったら、上手く先生に言っといてー!」

「…分かったよ」


ああ…疲れた。まずさ、うん、もう疲れた…。


「…あれ?金内?もうすぐで授業始まるけど…」

あ、馬渕だ…でこれ話してるの見られたら、めんどくさくなる、絶対に…

「授業サボるよ、当たり前」

「は、お前の当たり前とか常識外れ」


笑われた…!不覚にも馬渕に…。


「うっさいなあ!保健室行って寝んの」

「んじゃ俺も♪」

はあ⁉︎何で着いて来るの。見られたら私オワリなんですけど…

「…ご勝手に。」

「ていうかさ、俺のおかんとお前のお母さんとお父さん知り合いって前話したよなー!」

「してたね、うん。それがどうしたの」

確かにしてた。お母さんとお父さんに確かめて来いって言われて、確かめたらそうだった。だから馬渕とは少し仲が良い、男子の中では1番かな〜…。けどそこから、恋愛感情は生まれない。あいつには絶対生まれないっていう、自身があるからね笑

「だよな〜それ無かったら、喋れてねえしな」

そう言いながら微笑んだ。



ここから急な展開が始まるなんて、予測なんて出来なかったんだーーーーー