それから時が過ぎて、片山春馬とメールのやり取りをするようになった。
そのメールのお陰で、他の小学校の男の子ともだんだん話せるようになってきた。
そして私は明るい性格を掴むことが出来て、リーダー格の夏恋と仲良くなることが出来た。
「夏樹、最近どう〜?」
「どうって?何?」
「春馬だよ、春馬とどうなってるのって」
別にどうってものでもない。世間話をして、寝る時間になると終わる。
それだけだから…
「何もないよ、今日どうだった〜?くらいだし」
「そっかそっか、ふ〜ん…」
そっかって何よ、駄目なの?
って聞きたいけど、聞けないからさ…聞いたら何か機嫌損なわれそうだから。
「今日はもう終わりだー!各自部活に行くように」
先生の号令とともに、みんなは立ち上がり部活に向かった。
そして今日も部活が終わり、家に帰った。
夜ご飯を食べた後携帯を見ると、メールが来てた。そう、春馬からだ。
ーーあのさ話したいことがあるんだけどーー
話したいことっていつも話してるのに、何なんだろう…
ーー何?ーー
ーー金内が好きです。良かったら俺と付き合ってください。ーー
は、ちょっと待って。全く分からない。私のどこが良いのか教えて欲しいくらい。けど悪い奴でも無くて、恋愛とかそういうものが分からなかった私は…
ーー良いよ、よろしくね?ーー
ーー本当!?俺マジで嬉しい!ーー
ーー本当だよ、良かった♩ーー
…明日からこの人が世間で言う彼氏なのか。そう思いながら少しニヤつき、初めての彼氏が出来てうわれながら寝たんだーーーーーーー