ひなと翡翠が行かないって言うから、俺と青、奏太、蓮、修、優也と晴斗の7人だけで風呂に向かった。
今思えば2人共ちょっと変だった気がする。
「なぁ、晴斗。あいつら何かおかしくなかったか?」
「そうかな?」
「そうだよ」
「ふーん。僕は別になんとも思わなかったけど」
「いや、絶対なんかあるって」
「まぁ、そんなに気になるんだったら直接確かめたらいいんじゃない?」
「それもそうだな。よし、後で聞いてみる」
晴斗の意見もあって、風呂に入ってから確かめることにした。
あれ?そういえば…。
「あ!」
「どうしたんです?いきなり大声なんて出して」
「タオル忘れた!俺、今から取りに戻るからお前ら先に行ってて」
危ない危ない。
風呂にタオル無しなんて風邪ひくぜ。
早く取りに行ってあいつらと合流しよう。
走って寮に戻ったら、少しドアがあいていた。
その辺の靴が散らばってドアに挟まっていたからだった。
(誰だよこんな雑なことしたの⁈)
(…あっ俺かな)
それにしても不用心。
面白そうだから静かに入っていってひなと翡翠を驚かすことにした。
そうと決まればひっそりとドアを開けて…。
中から話し声が聞こえてくる。
何だ?
「ひなって女の子だよね?」
え?
えぇぇぇ⁈
ひなが……、“女”⁉︎