【*花音side*】


結婚式から1ヶ月がたとうとしていた


季節は夏。


セミの音がうるさい


あの日、失恋しちゃったけど
言ってよかったと思っている


あいつに感謝かな。


----コンコンっ----


Tシャツ姿でだらけきっていたら
扉のノックが聞こえ、だるそうに
どうぞーと声をだす。


----がちゃっ----


開けられた扉の前に立っていたのは
美沙さんで、慌てて寝ていた体を起こす


「花音ちゃん、今大丈夫かな?」


首を傾げ、私の悲惨な状態にも
あえてつっこまない美沙さんは
やはり大人だ