あれから一週間後。


斗真に会うのが気まずくて
良ちゃんにも会いに行ってない。


♪♪♪♪



ケータイの着信音が鳴り出し
寝ていた体をがばっと起き上がらせた



【良ちゃん】



着信相手は良ちゃんだ。


「もしもし。」


久々の電話で緊張しながら
ケータイを耳に当てる。


「花音?」



久しぶりに聞く良ちゃんの
声に泣きそうになる。



「どうしたの?良ちゃん。」


「たまには花音が作ったお菓子が食べたくてさ、一緒にお菓子でも作らない?」


私の作ったお菓子をそんな風に
思ってくれていたなんて。


嬉しいよ



私は即答した。