翌日、俺は目が覚めた。

秋穂はどうなってしまったのだろう。


俺は秋穂が生きていることを願っていた。

今日は、いつものように学校がある。

生きていたら、きっと学校に来るだろう。

でも、もし来なかったら…。


俺は制服に着替えて学校に行った。


いつもなら神谷と朝、登校していたのに…。もう、友達もいない。

みんな死んでしまった。


一人で悲しく歩いて学校に着いた。

遅刻ギリギリで、担任に注意された。

そして、俺が席についてすぐに、朝のミーティングが始まった。

「今日は、悲しいお知らせがあります。」

きっと、神谷達の死を言うんだろう。

「この修学旅行の間に、神谷 拓斗、岡崎 菜子、原田 美希が亡くなりました。」

すると、皆俺を見た。
それもそうだろう。今言った人は全員、俺のグループだったんだから。

「そして、もう1つ。新野 秋穂さんが行方不明になったという知らせが今日の朝にありました。誰か、心当たりのある人は、後で職員室に来てください。」

そして、ミーティングが終わって、授業が始まるまでの、休憩時間になった。

その途端、クラスの人、ほとんど全員が俺の周りに集まった。


「おい、祐希。お前、何かやったんだろ。」
「人殺しか?」

「怖いな…。」

皆、俺のことを殺人鬼呼ばわりだ。

「俺は何もしていない。呪いのゲームというやつをやったんだ。ただそれだけ。別に信じろとは言わない。だけど、俺は真実を言ったからな。」

「はっ。そんなデタラメ。冗談にもほどがあるぞ。」

結局皆は信じてはくれなかった。

俺は逃げるように教室から出た。