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「よう…へい…俺…なんか…変…」

 夏真っ盛りの蒸し暑い日に、一人暮らしの洋平の部屋で暁月と繰り返される情事。

「…ああっ!」

 暁月は一人で絶頂を迎えて、息を荒げたまま洋平の絶頂を待った。

 一ヶ月ほど前に、暁月が洋平の家に泊まった際、我慢しきれなくなった洋平が、暁月の寝込みを襲って以来、たまにこういうことをする。

 瑞稀にはすでに気付かれていて、洋平が暁月を襲う前に好意を指摘された。

 咲夜は、恋愛に疎いというか疎すぎたところで疎すぎて、わかってないらしい。

「こういうの、嫌か?」

「嫌じゃないけど…自分でもよくわからん…洋平だったら男とか関係ないかも…」

「そうか、よかった」

 洋平は布団の中で裸の暁月を背後から抱きしめて、耳に息を吹きかけた。

「っあ…それやられると…なんか…変になる…」

 理性を保とうとしてるのか、こういうときに暁月はよくしゃべる。

「…もう一回やる?」

「そこ…も…んぁっ…」

 洋平が暁月の内腿を撫でると、暁月は敏感に反応して、腰に回された洋平のもう片方の手を両手で握った。

 小さい頃から一緒にいるから、暁月のどこが弱いのか洋平はよく知っている。

「暁月、かわいいな」

 暁月は洋平の言葉で赤くなって、洋平の手をさらに強く握った。

 洋平は暁月を自分の方へ向かせて、暁月の左手の指をしゃぶった。

「洋平の顔…エロいよ…」

 暁月は息を荒くしながら言った。

 洋平がまるで性器を扱うように、舐めたり吸ったりするうちに、暁月は絶頂を迎えていた。

「…洋平、俺、こういうことするの、洋平だけだからな」

 暁月は性器に触れられずにイッたのが恥ずかしかったのか、洋平と視線を合わせずに言った。

「だろうな」

 洋平は優しく微笑んで、暁月の額にキスをした。

 暁月は自分より10センチも身長が低い洋平に抱きついて、さらにキスをせがんだ。


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