そのあとのことははっきりとは覚えてない。
いや。頭が思い出すのを拒んでるのかな?わからないけど気がついたら目が涙で濡れてて朝になってた。

学校に行くとすぐにめぐちゃんが走ってきて

「まあさ!大丈夫だった?」

そう言ってくれた。安心してまた涙が止まらなくなった。

「ヒック…めぐちゃんあのね…あたしもう先輩待つのやめるよ…ヒック…先輩…幸せそうだった…ヒック…悔しいし…なんでって思うけど…もう諦める…。めぐちゃんずっと応援してくれたのにごめんね…ヒック…。ごめんね…ヒック…。」

これがあたしの精一杯の諦めの意思。
これまで先輩を思い続けてきたあたしの決意。
めぐちゃんには受け入れて欲しい。
そう考えながら伝えた。