ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

HERO

夏。
夏祭り。



暦は八月に入り、今は夏休み中だ。

要と遊んだりしたかったんだけど、要はボクシングジムの合宿中で会えないんだ。

要に会いたくて、会えなくて…夏休みは沢山バイトを入れていた。

そんなある日、合宿中の栗山から突然電話が掛かって来て、八月中旬に行われる夏祭りに栗山と花と要と私の四人で行こうと誘われた。

答えは勿論行くに決まってる!

夏休み中会えないと思っていた要に会えるんだと、私はカナメを高く持上げ喜んでいた。

そして八月中旬、もう直ぐ夏休みは終わってしまうけど、今日は待ちに待った夏祭り。

時刻は午後十六時、私は母さんに着せて貰った白地に水色と青の小さい桜や花弁が沢山舞う浴衣を着て待ち合わせ場所に向かってるんだ。

今日はいつもしない化粧を少しだけして髪の毛も編み込んでアップにして、綺麗な桜の髪飾りも着けてみたんだけど…要はどんな反応するかな?

少し不安に思いながら、私は待ち合わせ時間より早く着いてしまった。

時刻は十六時半、待ち合わせ場所は街の中心にある駅前で、待ち合わせ時間は十七時だ。

三十分も早く着いてしまった私は駅前のベンチに座り、沢山の人の流れを見ていた。

「可愛い娘発見!一人?誰か待ってるの?」

早く要に会いたくて、スマホの時計を何度も何度も見ていると、ベンチに座る私の前に派手な頭髪でピアスをチャラチャラ着けた二十代前後の男が二人現れた。






< 80/ 208 >