ケータイ小説 野いちご

HERO

夏。
プール前半。



あの後要はまた鼻で笑ってたけど、五時間目の授業中ずっと保健室に居てくれた。

六時間目の授業も要はサボるって言うから、それは駄目だって六時間目の授業には出て貰った。

帰りは要が呼んでしまったタクシーで家に帰った。

"傷口にバイ菌が入ったら大変だ、治るまでお前はプール授業禁止な。"

私は要にそう言われ、今まではプールサイドの端で見学をしてるだけだった。

因みに私は圭太と少し話したりする様になったけど、要は何故か圭太をずっと威嚇してる…。

要は運動神経抜群で、水泳部の男子生徒より速く泳いでて格好良くて…何より要の上半身裸は私には刺激が強すぎた。

余計な脂肪が一切無く、引き締まり筋肉が付いた要の身体は…腹筋も割れていて男の色気満載で、私は近くで要を見る事が出来なかった。

要は心配性っつうか過保護っつうか…私を子供扱いし過ぎなんだ。

情けない話だけど私泳げないし、お腹の肉を要に見られずに済んで良かったんだけど…

今日は最後のプール授業、私の傷は切り傷より強打した痣の方が多くて…すっかり治ってしまった。

太股には少し傷痕が残ったけど、薄いからその内消えると思う。

この学校には水泳部があるから室内プールがあるんだ。

プール授業は二時間授業、前半は泳いでタイムを測ったりしてまともな授業なんだけど、後半はフリータイムで自由に泳いだり遊んだり出来る。

そしてこの学校には指定の水着が無いから皆自由に自分の好きな水着を着る事が出来てビキニも可。

私は今、プールの更衣室で花が働いてる洋服店で花が選んでくれた水着に着替えてるんだけど…

去年花が私に似合うと選んで購入した水着は情熱的で真っ赤な色をした紐の三角ビキニなんだ。

何でビキニなんか買っちゃったんだろ…要にお腹の肉見られちゃうじゃん…

あの頃の私に戻れるなら、私はワンピース型の水着を選ぶよ…。






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