ケータイ小説 野いちご

HERO

春。
圭太 vs 由絵



暦は六月中旬に入り、休みの日以外は要と毎日一緒に居る。

たまに話に加わる様になった栗山とも、前より仲良くなった。

あの日要から貰った誕生日プレゼントは私が欲しかった物だった。

要は私を親友として大事にしてくれる。

私は要とカナメを一生大事にします!

バースデーケーキは次の日に要の手作りだと聞いた。

要の父さんの職業や要の夢の話を聞いて驚き過ぎて髪の毛が全部抜けるかと思った。

苺柄のシュシュは料理をする時や髪の毛が邪魔な時に使わせてもらってる。

要にも必ず誕生日プレゼントあげる予定なんだけど…要は何故か誕生日を教えてくれなかった。

もう一つ、私は初めて要の私服姿を見たんだけど…滅茶苦茶格好良かった。

細身の黒いパンツに、灰色の七分丈のVネックを着用していた要は無地でシンプルなモノトーンコーデだった。

何も飾らなくても要はモデルみたいで、首筋や鎖骨や腕からは男性フェロモン放ち放題でドキドキした。


今は家で出掛ける為に着替えてる。

今日も学校帰りに要が家まで送ってくれたんだ。

要には秘密だけど、また後で会える。

何でって?

出掛ける先は要の通うボクシングジムだからだ。

花を通さずに栗山から直接ジムの住所を書いた紙を貰った。

私が今日ジムに行く事を栗山がコーチに言ってくれるらしいから、後は要をビックリさせるだけだ。

今まで見た事が無い練習中の要が見られるのが楽しみ過ぎて、私は予定より早く家を出た。




< 56/ 208 >