「退院おめでとう。って言っても激しい運動はダメだからね。ちゃんと安静にしててね。」


瑞希「分かってるって。」


昴「みーずーきー!はーやーくー!」


瑞希「はーい、今行く。…じゃあ、もう行くね。親父さん、ありがとう。」


病院の玄関まで来てくれた親父さんと稚咲さん、それとお世話になった看護師の方に一礼して。


「あ!瑞希、走るな!」


稚咲「瑞希ちゃん!危ないよ!」


数十メートル先にいる昴たちのもとへ走る。


ごめんなさい。親父さん、稚咲さん。
走っちゃいけないのは分かってるんだけど、急がないと遅刻しちゃうから。