―side KYOUHEI―


「ケンー、飯」

「俺はおまえの母親じゃないぞー」

「味噌汁飲みたい」

「はいはい」


今日は店の定休日。

起きたらもう昼過ぎで、一日を無駄にした気分だ。


「今日は休みだろ? 何すんの?」

「久しぶりに買い物でも行こうかと思ってる。あといらない服とか売ろうかなって」

「おー、いいな。俺も着いてく。じゃあさ、晩飯は久しぶりにどっか食べに行こう」

「ん」


食事を済ませ身支度をして、身の回りの物を整理する。

家を出れたのは結局夕方近くになってしまったけれど、買い物が目当てなら人混みを避けられて好都合だ。