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それから数日。



あれだけ大泣きしたから、拓人に顔を合わせるのがなんだか気まずい気がしたけど、そんな心配は無用で。


拓人の態度はいつもと変わらない調子だった。




ただ。


私が楢橋君や小町さんを見かける度、必ずと言っていい程隣には拓人がいた。






「拓人。もう大丈夫だよ」


「何が?」



そう言っても、拓人は知らないふり。





でも。


「…ありがと」


「別に」



お礼を言えばそう返してくれるから、私を心配して側にいてくれるのはわかってた。