その翌朝のことである。

「あら、金田くんじゃない」

コンビニで昼飯を買った俺と会ったのは、
「新垣じゃん」

俺と堺の同期で、堺の友人である新垣七海(アラガキナナミ)だった。

「おはよう」

新垣にあいさつをされたので、
「おはよう」

俺もあいさつを返した。

「何か元気なくない?」

俺の顔を見た新垣が言った。

「そうか?」

「顔が変だよ」

顔が変って、他に言い方があっただろ?

「あー、昨日飲み過ぎたからなあ」

そんなことを言って、俺は笑った。

「そう?

何か別のことで悩んでるのかと思った」