『おはよう一』

『お一』

『どうするか。主役が怪我しちゃ
今度の舞台出来ないじゃんか』

『誰か代わりにやらないと』

教室ではそんな会話が聞こえてきた。
どうやら、主役が怪我したらして
できないらしい。
まぁ、うちには関係ないけど。
放課後になると、わたしはいつも
いろんな役を演じていた。
それこそ別人のように。