「くっそ」
なんだあれ?
あいつがいじめられてる?
意味わかんねーよ。
俺のせいか?
何で、二宮にはいって俺にはいわね~んだ?
「なんなんだよ」
そういうと、景子が入ってきた。
「ごめんね。遅くなって。始めよっか。」
そういって、準備をする景子の手を止めた。
「何で、目はれてんの?」
「えっ!ええーと、なんでもないよ」
何でもねーわけないだろ。
「じゃあ、何で二宮に抱きしめられてたんだ?つき合ってんのか?」
わかってる。わかってんのに冷たいことしか言えない。
「つき合ってないよ?」
「もう、今日は帰るから。じゃあ」
そのまま俺は家に帰った。
家に帰ると二宮がいた。
「おかえり、大地」
「ああ。てかなんで二宮がうちにいんだよ」
「あら、覚えてないの?ごめんなさいね、侑李くん。」
「大丈夫です。」
はあ?
マジで意味わかんない。
「あのね、大地と侑李君は幼馴染なのよ。5歳のとき侑李君が引っ越しして、それ以来会ってなかったけど・・・」
ウソだろ。お前が侑李なのか?
「侑李?」
「ああ。大地、好きな人またかぶったな」
「景子のことか?」
「そう。」
ふざけんな。景子は俺のもんだ。渡せねーよ。