「マジッ!? 反則級に、かわいいっ!」


「な、なっ! 言っただろ、1年C組に可愛い女の子が転校して来たって」


「あ、出てくる!どうしよう、どうしよう」


「ホンマに天使や……天使にしか見えへん……あの、頭にちょこんとのせてる白いリボンがかわええんや……話すだけで、死んでもかまへん…」


「おい、コウタっ!オーバーリアクション過ぎるだろっ!」


──黒山の人だかりとなっていた教室前


 男子生徒の歓声が、廊下中に響き渡ってた。


「ん……すいま……せん…通して……」


 少女のか細い声に、一瞬静まり返った、その後──