ケータイ小説 野いちご

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モバイバル・コード

プロローグ『幼き日々と現在と』
3章『特別招待』

──9月30日 深夜0時40分 気温18℃


 携帯電話は本当に高機能。ワンタッチツータッチで様々な情報が手に入る。


 こうして、自宅付近の『気温』まで分かるなんて……オレは初めてその事実を知った。 


 慶兄に家まで送ってもらったのは10分前のこと。


 帰り際は『また連絡する』とあっさり終わった。


 早速、雷也に教わった『QRコードリーダー』を使い、慶兄から教えてもらったサイトを読み込む。


 しかし、この『QRコード』という物も凄い。


 よくこんな変な点が羅列してあるだけで、サイトに接続出来ると思う。


 簡単に読み込めないと思いきや、すんなりとそのコードを読み込んだ。
 

 携帯電話の画面がパッと切り替わり、情報を映し出す。


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◆来たる10月1日◆
国営新サイトサービス開始!

国内初の『懸賞金』付きです!

こうご期待下さい!!
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 白地に黒い文字で書いてあるだけ。まるで映画の宣伝のような1ページだ。


 明日の今頃、全国の10代20代の若者が、殺到するんだな。


──『ブルルルル』


 突然携帯が振動し、一瞬自分の身体がビクついたのが分かった。馴れない振動はオレにとってはストレスと変わりは無かった。


 そうだ、学校でマナーモードにしたんだっけ。


 画面を覗けば、この夜の時間に相応しい人物。


 いつものおてんばガール。


 オレは少しだけ嬉しい気持ちを……隠して通話ボタンを押した。

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