6がつ2にち はれ


泣きべそかいて、家に帰ったんだ


ぼくはお母さんが待つアパートに



学校でお弁当の中身が少ないってばかにされた


ゲームを持ってないってばかにされた


びんぼうってばかにされた



お母さんは朝は倉庫のしごとで


夜はお酒を飲む人たちの相手をして毎日働いてた


でも、夕方だけはぼくのご飯を作ってもらう為に


一度家に戻ってくる



お母さんは心配してたけど、ぼくはすごくくやしかったからなにがあったか言わなかった


お母さんも仕事してたのにこれいじょう心配をかけたくなかった


お父さんがいればもっと楽できるのに


大きくなったら、かならずお母さんを助けるんだ


でも、ぼくは


ばかだから決めた事をすぐに忘れちゃう


だから


日記を書く事にするんだ


このきもちがなくならないようにしないと