「乗る?」 いつもの朝。 いつも通り君が自転車の後ろを 指さしながらわたしの家の前にいる。 「うん!」 わたしは後ろに座った。 わたし、月城琴葉。 肩より少しくらい長い暗い茶髪。 顔もスタイルも性格も、何もかもが平凡な高校一年生。 「ねぇ悠斗?昨日のメールって・・・」