翌日、私は寝込んでいた。

37度7分の熱。

恐らく、昨日デパートに行った時に薄着をしすぎたのかもしれない。


「ほんま、悪いわ。僕が連れ回したから」


架神君が部屋まで謝りに来た。


「違うよ!私が勝手に風邪ひいただけだから……」


私はベッドに横になりながら首を振る。
薄着をしすぎた私がいけないのだ。


「先ぱぁい…俺が看病したかったですよぉ…」


「千尋君は部活でしょう。すみれ先輩、お大事に」


それから、
高城君と鈴屋君も私の部屋まで来てくれた。
2人とも部活前だというのに、
申し訳ない。


「すみれぇ………大丈夫?」


「バカは風邪ひかないって迷信だったんだな…」


「こら、琉生。すみれさん、悪いんだけど、俺達みんな部活と生徒会だから、今日は蓮に看てもらって。蓮、お昼はお粥温め直して食べて」


「あぁ…」


それからそれから、
悠希も南條君も雨宮先輩も一ノ瀬先輩も、すみれ荘の住人一同が私の部屋に集まっていた。

南條君以外は、私のことを心配してくれていた。

けれど、
今日は予定があるらしく、
一ノ瀬先輩が残ってくれるらしい。

そんなに重症なわけでもないのに、
申し訳ないな…。


みんなが私に声をかけてながら、
部屋を出ていった。