それから一週間後。






私は恋の彼女に呼び出された。






それはこの前の空き教室で
恋としてるとこを誰かに目撃
されて彼女にバレたから。







私が行ったところにいたのは
彼女だけじゃなく、4人の仲間も一緒。






私はその人たちに囲まれた。






「彼女いる男とヤるって
 どうゆーこと??
 神経おかしいんじゃね??」




「ほんっと最低ー」







…わかってるよ。わかってる。






そんなの私だってわかってるよ。







「おいなんか言えよ、クズ。
 あ、美月に謝ってもらおっか。」




1人がそう言うともう1人が
私に土下座を要求してきた。





でもこんな一時期の恋の彼女に、
頭なんて下げたくない。






私は首を振って拒否する。





それを見た美月という恋の彼女が
私のお腹を蹴ろうとした







…やられる!!




そう思って目を瞑ったけど
私の体になかなか蹴りは入ってこない。






恐る恐る目を開けると







そこには赤梨 真広がいた。









「あ、赤梨くん!!」





さっき私に蹴りをかまそうとした
恋の彼女は人が変わったように
彼の名前を呼んだ。





でも赤梨 真広は恋の彼女を
冷たい目で見下げる。







「お前だって彼氏いるのに俺の誘いに
 喜んでのっかってきたじゃん」





彼の発言に彼女の周りにいた仲間達が
びっくりした顔をした。






「は?美月、どうゆうことよ」




「え、えっとー」





…この子、恋がいるのにも関わらず
赤梨 真広の誘いに乗っかったんだ。






私が言うまでもなく、周りの仲間達に
美月という女は散々言われた後、




しまいに仲間達は私に謝ってきた。







「ごめんね、うちらが悪かったよ!
 じゃあね!!」






仲間達は美月という女を
置いて、とっととどこかへ行ってしまった







そして1人取り残されたこの子は
キッと赤梨 真広を睨んだ。







「なんで言うのよ!!!
 絶対言わないで!って
 言ったでしょ!?」





「うん、だからお前が言った通り
 彼氏には言ってないじゃん。
 なに?自分が犯した過ちを人の
 せいにするわけ?最低だな。
 周りの奴に言っちゃおっかなー」




「それだけはやめて!!」






さっきまでの光景が嘘だったみたいに
美月という女が泣いて私達が怒ってる。






「じゃーあー」




赤梨 真広は意地悪そうな笑顔を
浮かべて少し考えた後に口を開いた





「じゃあこいつに土下座しろよ」




「え、ちょ、いいよ!」






土下座と聞いて少し困惑した私は
彼を止めに入った。




でも彼は少しも揺らがず




「だってお前に蹴り入れようと
 したんだよ」





って真っ直ぐに言う。





それを見た女は少し悔しそうな顔を
しながらも私にキチンと土下座をしてきた








数日後、
恋と彼女が別れたという噂を聞いた。





まあ。当たり前だろうけど。






そしてまた変わった事が一つ。







私と赤梨 真広は連絡を交換して
お互い下の名前で呼ぶようになった。