見てるだけでいい。



だって自信がないから。



でも・・・あたしだって、あの輪の中に入って、君に話しかけたい。






「はぁ・・・」




「ため息なんかついちゃって。まーた、王子のことでも、考えてるの?」




「えっ! なんで、わかるの?」




「ずっと、あっち見てるから」




わっ、えっ!?





そんな、見てるつもりなかったのに・・・






パッと彼から視線を離した。