ケータイ小説 野いちご

Ri.Night Ⅰ 【全完結】

1. 出逢い




「うわぁ……綺麗ー」



視界いっぱいに映るのは、闇夜に浮かぶ円形の月。


その満月は宝石のように光り輝く数多の星達を周囲に従え、我一番とでも言いたげに神々しい光を放っていた。


その姿はまさに夜の王。


その黄金色に魅せられたあたしは、物騒な夜の公園にも関わらずそれをいつまでも見つめ続けていた。



あたしは別に満月を見に公園へ寄った訳ではない。

コンビニへ行った帰り、ブランコが目に止まって立ち寄ってみただけ。


それなのに、ブランコよりも満月に夢中になっているっていうのは一体どういう事なんだろう。

< 3/ 374 >