そして、クラスのリーダー格の女子たちが私を呼んだ。
「小泉さん。ちょっと来てもらえる?」
こ…怖い…
そう思いながらも私は女子達について行った。
人があまり通らない階段の近くに連れて来られると、リーダー格の女子…橋本さんが話し始めた。
「小泉さん。佐賀先輩とどういう関係なのよ」
「…橋本さんたちには関係ないですっ」
だって私は、悠大先輩にだけ、自分でもよく分からない初めての感情があるから…
「関係あるわよ!なんで…、なんであなたみたいな可愛くもない子に佐賀先輩は構うのよ…っ」
「っ!確かに私は可愛くない。でも、私は悠大先輩にだけ特別な感情があるの。それは、橋本さんたちには関係ないでしょ?」
私、いつの間にこんなに強くなってたんだ…
「小泉さんより、私の方が可愛いのにっ」
そう言うと、どんっ!と私を突き飛ばした。