「早速ですが、出掛けませんか?」


「いきなり過ぎる…」


「貴女の着物も買わないといけませんし。」


「き…もの?」


「はい。女の方が着る物ですよ。ほら、行きますよ。」


小五郎さんはあたしの手を握った。


暖かい…


小五郎さんの手はやっぱり暖かい。


落ち着く。


ずっと握ってて欲しい。


「巳甘さん?」


「ううん。なんでもないよ。」


あたしは小五郎さんと一緒に出掛けた。