「おかえりなさい。……あら?」



彼のバイクに乗せられ、連れていかれたのは。



「……豪邸、」



言葉じゃいい表せないほどの、豪邸だった。



え、もしかして……いや、もしかしなくても。



雅って、お金持ち、じゃ……。



玄関を開けてくれた綺麗な女性が、くすりと微笑む。




「雅の、彼女かしら?」



「え、あ、違いま、」



「どうでもいいから、要件は?」



「どうでもいいじゃだめよ?

初めまして。雅の母親で、南 汐乃です」



お母さん……!?



え、若すぎませんか……!?