うん。やっぱり天ちゃんは可愛い。





オレが選んだ白の生地に水色の小花柄がプリントされたワンピースに、デニムジャケットを合わせて、可愛いけど、どこか天ちゃんらしいスッキリとした印象を与える服だ。




その服を見ながら、くるくるとスカートをひるがえしながら回る天ちゃんは、目を輝かせながら、自分の姿を鏡で見ていた。





「若松。これいいな」





天ちゃんはオレに笑いかけながらスカートの裾をつまんでみせた。





うん。オレもそれが一番似合っていると思うよ。





他のも十分似合っていたけどね。





なんて口では言わずに、背後でずっと笑っているお姉さんに服を指差し。