「いっいつき‥なんでっ‥おこってるっ」
言い終わる前に樹に抱きしめられた

樹の匂い
樹があたたかい

「いつき‥?」
私は今樹の胸の中にすっぽりとはまっている

「好葉が俺を騙すのが悪いんだからな」

「‥えっ?」

「好葉が俺を騙したから俺も好葉を騙そうと思ってあぁやったんだけど‥逆効果だったみたいだな。ごめんな?泣かせて
別に好葉の事が嫌いになったわけじゃないから」



嫌われたわけじゃなかったんだ‥
よかった

「私もごめんね。こんな子供みたいなことして最終的には私が泣いちゃったし、私弱いからさ、もっと強くなるね。樹に似合う人になるから」