窓の外に視線を向けると、雨が降っていた。

明日…と言うよりも今日が休みでよかったと、京香は思った。

春馬に背中を向ける形で寝返りをしようとしたら、
「きたよ」
と、春馬が言った。

「誰が?」

寝返りをしようとした躰を止めると、京香は春馬に視線を向けた。

タオルケットをかけているとは言え、その下はお互い裸である。

さっきまでそう言うことをしていたから、当然のことである。

「お前が他の男に抱かれて金をもらっていた時、手切れ金を渡したって言った先輩がきた」

わかりやすく説明をした春馬に、
「ああ、そう…やっぱり」

京香は呟くように答えた。