「お疲れ様でしたー」

「はい、お疲れー」

今日も京香は定時で仕事を終わらせると、帰って行った。

「上杉さん、勤めてから今日で2週間だよね?」

京香の後ろ姿が見えなくなると、隣のデスクに座っている先輩が恭汰に話しかけてきた。

「えっ…ああ、そうでしたっけ?」

恭汰は言った。

(もうそんなに経ったのか)

恭汰は心の中で呟いた。

「そろそろ上杉さんの歓迎会をやらないかって言う話をみんなでしているんだけど、渋谷さんはどう思う?」

先輩が恭汰に聞いてきた。

「歓迎会、ですか?

いいと思いますよ」

恭汰は答えた。