もうのんびりしている時間はない。

オレは食堂につくなり、エッちゃんからもらった牛乳パックにストローを差して飲み始めた。

キョロキョロと辺りをうかがって、いつものメンバーを探していると……


「おー!こっち、こっち!」


ケンジが奥のテーブルから手招きしてくれたのでそちらへ向かった。


「遅かったなぁ。もう、昼休み終わんでー。何してたん?」


「エッちゃんの雑用係」


オレはそう言うと、空いている席に座った。


もう、ほんまに時間ないやん!


「あー。めっちゃ腹減ったー」


急いで焼きそばパンの入った袋を開ける。

やっと食べ物にありつける――――!

焼きそばパンがこんなにおいしそうに見えたことはないよ、ホント。


「いっただきま――……」


オレが大きく口を開けた――その時。


「コッ……!」


いきなりガタンッという大きな音がしたかと思ったら、オレの目の前で見知らぬ女の子が立ち上がった。

しかも、超ガンとばしてるし。