ケータイ小説 野いちご

*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~

プロローグ

深い深いキスをした。

それまでの距離と時間を埋めるかのように互いの体を求め合った。



どうして……。

わたし達はいつの間に、体で愛を確認することが当たり前になってしまったんだろう。



「なんで泣くの……?」


彼の動きが止まった。

今度はさっきとは違う優しいキス。

頬に、そして涙を拭うために目尻に。



あの頃……

些細なことにドキドキして、毎日がキラキラと輝く宝石みたいだった。



あの小さな恋を

わたしは今も大事に抱えている。


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