いつも通り学校へ行き、部活をしていない私はすぐ帰る。



靴を履き替え、校門を出ようとすると…


「きゃー可愛いー」

「君何年生?」


「おねーちゃんかお兄ちゃん待ってるの?」


「迷子?」


「望愛を待ってるの。」


…っ?!

この声は…


「あっ!


望愛っ!」



ランドセルを背を居ながら私の方へ走ってきて抱きついてきた、廉乃くん。


ほんとに可愛い、ストーカー様だ。


「あー、町田さんのことかー。」

「なるほどー、だから可愛いんだ。」


「兄弟揃って美男美女。いいねー。」


そこ、納得するんだね?


「望愛。待ってた。


一緒に帰ろ。」


「はいはい。」

そう言って先に歩き出す私。

「望愛っ!」


少し後ろから私を呼ぶ声。

振り返ると、

そこに


ランドセルを背負って