何故ひとつ上の階に
上がってしまったんだろう。


『一言言いに行く!』なんて
言わなければ良かったと
すごく後悔しても 今さら遅い。


きっと最後の
梅酒ロックが効きすぎたんだ!


アルコールって怖いのみものだね。


「あんた!人が心配してるのに
報告の電話ぐらいしてもいいんじゃない?」


朝から希美の怒りの電話で 目が覚めた。


「あ・・・希美・・・」


「今起きたの?」


「うん・・・」


「何時だと思ってんのよ!」


あ…時計を見ると 針は11時?
昼じゃん。


「あまりガミガミ言わないで・・・」


「はぁ?」


「今は何も考えられなくて・・・」


「なんかあったのね 何があったの?
乗り込んでそこで勝也君と何かあったのね」


違うんだけど・・・。