あたしはやっと嫌な総務部から
別の部 制作部へ移った
一番やりたい部署なのだ。


会社の中で一番大きな部署はここだと思う。


いろんな機械が置かれていて
各自制作に励んでいる。


「適当に皆の行動を見て覚えてくれたらいいから」


ここの田上部長さんも
いい人っぽい。


総務が最悪過ぎたからみんないい人に見えるよ。


「小林さんは奥の席を使っていいよ
あ・・・塩田!
隣だからいろいろ教えてやってくれ」



塩田?・・・
あ・・・部長代理と同期で
部長代理がライバル心を燃やしてると言う?


あたしは塩田さんのそばに行った。


「お願いします」


「え?」


え?と言われても・・・。


「何か?」


「小林だろ?西山中学の?」


「そうですけど・・・」


うん?この人何歳だっけ?
先輩でもないし・・・・・


「覚えてないの?塩田」


塩田?塩田・・・うん?
あっ・・・・・もしかして・・・
祐くん?な・・・わけないよね。


「忘れてるのか?
塩田祐矢だよ」


「えっ・・・え・・・え!!!!!!祐くん?
マジで???
あー!!!ホントだ!!!祐くんだ!!!」


祐くんはあたしの中学時代の家庭教師の先生だった。