「…………私、」


緊張している中里につられて俺も緊張してきた。

やっぱりここは俺から……っ!


「私っ、………杉崎くんのことが…す「ストップ!」


叫んでしまった。

驚いた顔で彼女が顔をあげる。


「女の子に先に言わせるなんて男としてかっこ悪いじゃん。……ごめんね、先に俺から言わせて。」


ガチガチに緊張してる俺。


「……中里、俺、お前のこと好き。俺と付き合って下さい。」


彼女に伝えたい。


「俺、勉強できねぇし、サッカーもベンチだし、ヘタレだし、中里に釣り合ってないのわかってる。でも、好きなんだ。」


伝え終わった後、彼女の顔を見ると…泣いていた。

でも笑っていた。